一部の外資系企業は最近、中国での業績が不振だ。それでも外資系企業は中国での投資に積極的な姿勢を保ち、自らを変えて新たなビジネスチャンスを探そうとしている。
今年5月には投資総額195億元に上る一汽‐大衆(フォルクスワーゲン)華北生産拠点の建設が天津開発区で着工された。ドイツのフォルクスワーゲン役員でフォルクスワーゲン(中国)の会長とCEOを務めるハイツマン氏は、今回の大規模投資について、中国の自動車市場に対する自信に基づくものと説明。引き続き中国に根付くため、フォルクスワーゲンが今年中国で約40億ユーロを投じる上、その後も数年にわたり同様の投資規模を保つ方針を示した。
「フォルクスワーゲンが中国市場の開拓を始めてからすでに30数年が立ち、今では中国が自社にとって世界最大の単一市場となった」とハイツマン氏は述べた。今後は中国で、新技術の研究開発と導入、イノベーション技術の応用拡大、製品シリーズの拡充という3方面の投資に注力する。また、中国が日に日に科学技術とイノベーションの重要なポジション、インキュベーターとなっているため、中国でイノベーションを進め、世界へ輸出を行うことを検討していることを明らかにした。