関係者によると、1回目の入札の提示額は40億米ドルを上回ったもよう。来週の2回目の入札が終わり次第、CITは落札企業を決定する。
中国平安保険は傘下に航空機リース部門を置くほか、東京センチュリーリースはCITと合弁会社を設立している。
ニューヨークに本社を置くCITは、中規模法人向け融資に注力するため事業の見直しを進めている。CITの航空機事業部門は、民間航空会社向けにリースやコンサルティング、金融サービスを提供している。同社の顧客はデルタ航空や中国東方航空など、世界50カ国に広がる。
中国企業による海外M&Aが増えているのは航空機リース事業に限ったことではない。調査会社ディールロジックによると、今年に入ってから中国企業による海外M&A規模は1592億4000万米ドルに達しており、すでに2015年の年間1057億1000万ドルを上回った。
航空機リース分野のM&Aは、M&A全体に占める割合が非常に小さいものの、世界の航空業の中心は既にアジア太平洋地区にシフトしており、なかでも中国に視線が向けられている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年8月19日