中国の国家発展改革委員会(発改委)は18日、官民連携(Public Private Partnership、PPP)による高速道路建設の新規プロジェクトについて、審査認可手続きを明確化するとともに、民間資本による交通分野への投資を一段と奨励する方針を示した。
通知によると、国家高速道路網建設の新規PPPプロジェクトのうち、政府が投資補助金を交付する場合には「核準制」(認可制)とし、政府が資本金を注入する場合には、引き続き厳格な審査を要する「審批制」(審査認可制)とし、直接フィジビリティスタディ(F/S報告書)の審査を行うとしている。
また、監督管理制度などの整備を段階的に進めるとともに、民間資本による交通分野への投資の奨励や誘致を一段と促進する方針を示した。
これまで高速道路建設は距離的に長く広域にわたるうえ、管轄官庁が多く、審査認可に要する期間が長いという問題があった。高速道路を1本建設するのに、最初の計画から最後の認可が下りるまでに少なくとも2~3年、長ければ4~5年かかるのが一般的だった。インフラ整備を行ううえで道路交通分野の重要性が増すなか、高速道路などの重要なインフラ整備プロジェクトの審査認可は効率が低く、時間がかかる状況にあったため、有効投資の拡大に影響を及ぼしかねないことが懸念された。