「メイド・イン・チャイナ」が世界を席巻する中、中国にいる外国人による中国製品の代理購入が新たなトレンドとなっている。「回力」のスニーカーや調味料の「老干媽」などの伝統的な国産品から、「OPPO」のスマホ、「小米」のネットワーク機器「Mi Box」など科学技術の駆使された新たな国産品まで、ここ数年は、自身の実力によって人気を得た中国本土のブランドが、雨後のタケノコのごとく世界の人々の注目を集めつつある。
「代理購入」に奔走する外国人留学生
中国で学ぶベトナム人留学生の杜氏滲さんは帰国の度、何日もかけて買い出しに行くのだという。彼女は私たちに買い物リストを見せてくれた。漢方薬の「雲南白薬」から「小米」のスマホ、デジタル経絡理学療法装置まで、まさになんでもありだ。
薬品や理学療法装置のような「小物」だけではない。ここ数年は、中国で生産されるテレビやコンピューターなどの「大物」商品も、ベトナムの人々にますます歓迎されるようになり、留学生の中には、2台のテレビをかついで帰国するという人もいる。
「このような商品はもちろんベトナムにもある。しかし中国の製品は明らかに品質がより高く、価格もより安い」と杜氏滲さんは語る。
「我々の製造業はすでに、ローエンドからミドル・ハイエンドに向かっており、国際的に良好な評判を獲得している。価格は安いが品質が低いという中国製品のイメージは徐々に変わりつつある。中国社会科学院世界経済・政治研究所の沈驥如・研究員は本紙記者の取材に対し、「供給サイドの構造改革の推進を通じて、市場のニーズに基づき、より多くの高品質で低価格の製品が提供されるようになっている。『メイド・イン・チャイナ』は海外への進出をますます強めている」と語る。