ロシアのプーチン大統領は、2014年に豪ブリスベンで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議で、ウクライナ問題をめぐって同国に批判が集中したことを受け、閉幕を待たずに途中帰国した。
翌2015年にトルコで開かれたG20首脳会議では一転、シリア情勢やテロ問題をめぐって各国の結束が欠かせないとして、首脳陣から支持を受けた。
来月4、5日に杭州で開かれるG20首脳会議では、ロシアのプーチン大統領は「最高の賓客」として歓迎を受けることになるだろう。
この3年間でロシアに対する各国の扱いは大きく変わったが、国際問題に協力して解決にあたろうというロシアの真摯な姿勢は一貫して揺るぎがない。今回のG20サミットはロシアにとって、全面的な戦略的パートナーシップを結んだ中国での開催という、いわゆる「ホームゲーム」であり、より実りあるものとなることが期待される。
サンクトペテルブルグ大学のコンスタンティン教授は、G20は先進7カ国(G7)に比べ参加国が多く、様々な国を交えて議論できる点でメリットがあると指摘する。
「主要8カ国(G8)体制では数年前に世界経済の一段の成長促進は難しいことが明らかとなった。さらにロシアがG8から外れて以降、G7はまさしく西側諸国の仲良しクラブとなった」ーー。
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