製造業では中国投資に慎重な日本企業が少なくないなかで、将来の内需拡大に着目する積極的な企業もある。デンソーは今春、広東省に冷凍機の新会社を設立した。日立化成も同省に約30億円を投じ、産業用鉛蓄電池の新工場建設を決定。クボタは5月、江蘇省に約50億円を投じて農機トラクターの新工場建設を決めた。日東電工も6月、広東省の工場に130億円の大型投資を決め、液晶テレビなどの高機能部品の生産に充てる。
中国では多目的スポーツ車(SUV)の人気が高い。前年同期比で20%以上の販売増が続くホンダ向けの部品生産を行う日本プラスト、ホンダロック、タカギセイコーなど大手部品メーカーも新工場の建設に動く。また、トヨタ自動車も販売が好調で、広東省広州市内で新工場の建設を急いでいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年8月23日