浙江財経大学経済学部の文雁兵主任も同紙の取材に対し、従来型の金融に比べ、グリーン金融は金融活動と環境保全の調和ある発展を強調しており、最終的には経済社会の持続可能な発展の実現をめざすものだと指摘。
このため、グリーン金融の発展は金融業界のみならず非金融業界にも大きな影響を及ぼすことになろうと述べた。
蘇寧金融サービス傘下のシンクタンク、蘇寧金融研究院マクロ経済研究センターの黄志龍主任は、世界的なグリーン金融の拡大は、中国のグリーン貸付、グリーンボンド、環境資産の証券化が急速に拡大したことが背景にあるとした上で、次のように述べた。
「中国は、環境への取り組みを融資先の信用格付けとする「グリーン貸付指標体系」を世界で3番目に構築した国であり、世界で初めて関連機関が自国のグリーンボンドの定義や基準を定めることを政府が支援した国でもある。内蒙古自治区や雲南省、河北省、湖北省などの地方では相次いでグリーン発展基金や環境ファンドが設立され、グリーン金融の発展やグリーン投融資体系の構築が推進されているが、こうした発展理念の転換や政策支援・指導が中国のグリーン金融の発展につながる大きな原動力になると期待される」。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年8月29日