2016年8月16日、浙江省杭州市の「506路」バスでは「支付宝」(アリペイ)で乗車料金を支払うサービス試行が開始。写真は携帯で料金を払う乗客。
杭州では、衣食住や交通などあらゆる面でオンライン決済が利用できる。レストランでの食事やタクシーへの乗車、観光のほか、野菜市場での買い物までモバイル決済が可能だ。現在、スーパーとコンビニの95%以上、タクシーの98%以上がモバイル決済に対応できる。今年8月16日からは、「支付宝」(アリペイ)で公共交通のバスの乗車料金を支払う試みがスタートし、支付宝を利用し地下鉄の乗車料金を支払うプランも制定作業が進められている。
杭州は金融包摂の構築にも力を入れており、金融サービスを水道、電気、ガスなどと同じようなインフラにしたい考えだ。北京大学国家発展研究院が発表したデジタル金融包摂指数のデータによると、2011年から15年の全国337都市の同指数番付で杭州は1位だった。またモバイル決済、信用情報、資産運用事業、投資、保険の各分野でも全国トップで、杭州は今では世界最大のモバイル決済都市だ。
情報経済は杭州経済の発展の重要な推進力であり、15年には市内の情報経済生産額は2313億8500万元(約3兆5403億円)に達して、前年比25%増加し、同市のGDPの23%を占めた。インターネットに関連したインターネットファイナンス、EC、モノのインターネット(IoT)などの産業の発展もめざましい。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年8月29日