中国の大手調査会社、央視市場研究股フェン有限公司(CTR)は先ごろ「2016年「洞察中国」フォーラム」を開き、最新の中国消費市場と広告マーケティングの発展動向に関するリポートを発表した。
同社はリポートの中で、中国の消費財市場は2016年上半期も緩やかな成長が続き、供給全体に占める輸入品の割合を示す輸入浸透度は93%に達したとして、「中国はこれまで以上に世界のブランド競争の主戦場になる」との見通しを示した。
今年上半期の中国全体の広告市場は前年同期比で0.1%拡大。エレベーター内のビジョン広告や映画館CM(シネアド)など、生活圏にある内メディア広告は市場にとって重要な成長エンジンとなっている。
リポートは、中国の消費財市場は引き続き消費の高度化による恩恵を受ける見通しだとしながらも、市場は二極化が進み、売れ筋商品の売上高伸び率は年23%に上る一方、売れ行きが悪い商品は27%下がる見通しだと指摘。消費の高度化と次世代の消費者がもたらす市場の変化に対し、同社は次のように提言した。