「包摂」の面では、G20構成国が、経済成長、特に、中小企業の発展における包摂性を高く重視するよう促した。また、税収の増加を重要課題の一つに据え、G20構成国が発展途上国の税収分野での能力向上を支援するよう促し、これらの国が国内資源を活用して成長促進能力を強化することを目指した。
今年に入り、国際経済金融情勢は厳しい試練に直面するようになり、リスク因子も次から次へと生まれている。財政金融ルートは、G20構成各国がマクロ経済政策で調和を保ち、経済成長と金融市場安定を促進するよう、最大限の努力を尽くす。具体的な措置は次の通り。
1.通貨・財政・構造性政策など、各国あるいは共同で利用するあらゆる政策ツールを承認する。これにより、強力で、持続可能で、バランスの取れた成長という目標の実現を目指す。
2.為替市場と密接な意思疎通を図り、通貨競争による価値下落を回避し、競争が目的とならないよう、為替レートに眼を光らせる。また、各種形式による保護主義に反対する。