中国自動車工業協会の最新データによると、今年1月から7月までの新エネルギー車の生産台数は21.5万台で、うち20.7万台が販売された。前年同期比でそれぞれ119.8%と122.8%の伸びを示した。爆発的な成長を見せた昨年、中国は世界電気自動車市場のトップに躍り出た。今年もその急成長が続いている。しかし政府補助金の縮小、監督管理、ニーズの変化に直面する中、その成長が今後も続くかは未知数だ。
「新エネルギー車は新たなテクノロジー革命の重要なメディアだ」と科学技術部の陰和俊副部長は述べる。2009年から2015年にかけて、中央政府と地方政府による新エネルギー車産業の強力な後押しと産学界の努力の下、中国の新エネルギー車の生産台数は1万台未満から一気に30万台以上へと急増した。その結果、世界最大の新エネルギー車生産販売国となった。
現在、中国の新エネルギー車が発展するにあたり、2つの問題に直面している。1つは電気自動車のコストパフォーマンス向上の進展が、電気自動車の補助金縮小のスケジュールに追いついていないこと。2つ目は、市場開放した場合、国産ブランドの電気自動車が海外ブランドとの競争に勝てていないこと。中国電気自動車百人会の陳清泰理事長は、この2つの問題を解決するためには、コア技術をさら磨き、実質的に中国の電気自動車の競争力を高めなければならないと指摘する。
中国自動車工業協会とニールセンが共同で発表した「2016年新エネルギー車の消費者白書」を見る限り、消費者が新エネルギー車を購入する際において、補助金の影響は無視できない。新エネルギー車の購入意向者の半分近くが、政府の補助金を重視しているのである。