20カ国・地域グループ(G20)首脳第11回サミット開催を控えて、程永華駐日大使は9月1日、日本の「朝日新聞」に「G20杭洲サミット、成長へ中日は協力強化を」と題した次のような署名入り文書を発表した。
先進国と途上国が平等に参加する最初の世界的経済メカニズムであるG20は、2008年の金融危機の際、荒れ狂う大波を静め、世界経済を安定と回復の道に引き戻した。この8年、G20の協力はより深く広くなり、かけがえのない役割を果たしている。
いま世界経済は日ましに複雑になっている。成長力に乏しく、主要国経済の政策が分かれ、貿易・投資が低迷し、国際金融市場が激しく変動し、新興国が景気の下振れ圧力に直面している。国際社会は杭州サミットで良い成果が得られ、世界経済が活気を取り戻すことを望んでいる。
日本は世界第3位の経済大国で、G20の重要なメンバーであり、G20協力の中で重要な役割を果たしている。今年前半に日本はG7サミットを主催し、先進国のマクロ経済政策協調に努力した。中日は共にアジアの重要な経済大国で、地理的に隣り合い、利益が融け合い、国際および地域の経済ガバナンスで重要な役割を果たしている。両国はG20の枠組み内で協調と協力を強化し、成長に焦点を合わせ、前向きのメッセージを発信し、共同でアジアと世界の発展と繁栄に取り組む必要がある。