中国人民銀行の易鋼副総裁(真ん中)は9月1日に記者会見を開き、G20杭州サミットでの財政金融ルートに関する成果について以下のように述べた。
G20参加国は競争的な通貨切り下げの回避や、競争力強化を目的とした為替の目標設定を控える方向で共通認識に達している。参加国は通貨運用、財政、構造改革などの政策で共通認識に達しており、世界経済成長の共同促進を目指して様々な取り組みを行う方針である。これは近年においてG20がマクロ経済政策の協調で達した重大な共通認識である。G20参加国は「外国為替市場についての密接な討論・意思疎通」に初めて承諾し、自信向上と市場安定を推し進める。
人民元為替レートについては、一時期から米連邦準備制度理事会の利上げが予想され、今年再びイギリスのEU離脱が市場に影響を及ぼした。そのような状況でも、全体的に見ると人民元はほかの準備通貨や交換可能通貨と比べて安定し、変動幅は小さく、ほかの新興市場の通貨より安定している。3年、5年で見ると人民元の変動幅は多くの準備通貨より小さい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月2日