中国人民銀行の易綱・副総裁は1日、今年の20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)で初めてグリーン金融を議題に組み込む予定で、すでにグリーン金融研究チームを設立したことを明らかにした。アナリストによると、この重大な革新は、中国の知恵を凝縮し、全世界でのグリーン低炭素経済の発展の加速を支援することになる。
易綱副総裁は同日、G20メディアセンター行われた発表会で、目下すでに『G20グリーン金融総合報告』を作成し、グリーン金融の定義と目的、範囲、及び直面する課題を明確にしたほか、各国におけるグリーン金融の発展のための戦略を提供し、世界経済のグリーン低炭素への転換を支援すると述べた。
同副総裁はメディアの質問に対し、「グリーン金融の目的は、私たちの融資活動の環境をより友好的にし、大気や水、土壌の汚染を削減し、温室効果ガスの排出を削減し、資源利用の効率を引き上げることだ。」と回答した。
アナリストが、現在の状況下で、グリーン金融をG20サミットの議題に組み込んだことは、中国がG20の議長国として発揮する牽引と推進の役割を顕著に示し、同時に中国も実際の行動を通して、全世界のグリーン金融の発展をけん引していると指摘した。
中国社会科学院金融所銀行研究室の曾剛・主任は、「中国はまさにグリーン金融の発展の最盛期を迎えている。」と述べ、また、中国は独自のグリーン金融体系を構築し、充実させると同時に、世界のグリーン金融規則の制定にも積極的に参加しており、世界経済のグリーン低炭素の発展実現に「中国の知恵」を提供していると述べた。
易綱・副総裁は、「現在、世界は深刻な環境の課題に直面しており、グリーン金融を発展するのは重大な意義を持っている。これは全世界の環境の改善に役立つだけでなく、より多くの資金を動かしてグリーン投資を実施でき、世界の経済成長の底力の拡大にも役立つ。」と述べている。
「新華網日本語版」2016年9月3日