かき入れ時の金小売販売、今年は不振

かき入れ時の金小売販売、今年は不振。

タグ: 金小売販売,金価格

発信時間: 2016-09-24 09:10:05 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

婚礼と関係する中秋節や、祭日が多い国慶節は、金販売のかき入れ時である。しかし、記者が北京の金小売市場を回ってみる限り、それほど景気の良い感じはない。販売があまり盛り上がっていない背景には、3年前に狂ったように金を買い求めた「中国のママ」の存在がある。彼らは恐らく含み損を抱えている。金小売店の販売スタッフやアナリストによると、3年前に金を買った投資者は、当時の金価格から考えると、今でも手放していなければ含み損を抱えていると指摘する。

値下がり気味の金販売価格 北京市場の金のアクセサリーの販売価格は、現在1グラム328元前後。「我々の今日の販売価格は303元ですが、加工費は別途となっています。合わせると1グラム328元です」と、あるブランド宝飾店の販売スタッフが説明する。その店からほど近い別の店舗では、金のアクセサリーの販売価格は1グラム329元だった。加工費は徴収しない。ただし会員なら1グラムあたり5元安くなる。 

今年の市場を振り返ってみると、現在の金価格は年初よりやや下落している。今年2月、記者は消費者として北京の金小売市場を歩いた。当時、金のアクセサリーの販売価格は1グラム340元。当時の販売スタッフは、金価格は毎日上昇していると話していた。 

「卓創資訊」の資料によると、今年に入って国内金価格は約25%も上昇した。8月に入ると反落に転じ、月初はピーク時から1グラム当たり10元近く値を下げた。「卓創資訊」が以前発表したレポートによると、米FRBの年内利上げ予想が現実味を帯びたことから貴金属価格に下振れ圧力が強まった。市場は9月利上げの確率を下げているのにも関わらず、利上げの可能性が捨てきれないことから、金価格は短期的に下振れ圧力が続いている。他のレポートは、金の長期保有量から分析している。世界最大の金運用ファンド「SPDR Gold Trust」は、金保有量を前回取引日より3.86トン減らした。投資家が一時的なリスク回避に走っていることを意味する。「卓創資訊」の調査から見ると、今年の金需要は以前より明らかに落ちている。その原因は、金小売店の販売スタッフが代弁している。価格の値上がりが消費を冷え込ませているというのだ。「今年、金価格が大幅に値上がりしたことが、消費者のニーズを冷え込ませた。金のアクセサリーや投資用のネックレスの需要は、以前より明らかに減っている」。「卓創資訊」によると、現在の金価格は金融からの影響が大きいという。特に米FRB関連の利上げ情報に振り回されがちである。しかし目下の状況は、9月利上げの確率が30%以下を維持しており、短期的に金価格にマイナスの影響を与えることはないとしている。また、グローバル債や金利がマイナスになっているため、リスク回避として金が選好されやすく、金価格は長期的には底堅いと指摘する。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年9月24日

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