GEIDCOの劉振亜会長は、世界のエネルギー開発が資源逼迫や環境汚染、気候変動などの重大な試練に直面していると指摘。試練に対処するには、クリーンエネルギー代替と電力エネルギー代替という「2つの代替」を加速する必要があると述べた。中国がクリーンとグリーン(緑色)な開発を原則として、世界の電力需要を満たすことを目指すよう提唱し、グローバルエネルギー相互接続開発戦略を打ち出すことで、「2つの代替」の実施と、エネルギーの持続可能な開発実現の方向と道筋を指し示したとしている。
劉振亜氏は、グローバルエネルギー相互接続開発が戦略実施と共同行動の段階に向かっていると話した。現在から今世紀中頃にかけてはグローバルエネルギー相互接続を進める重要な時期になる見込みと説明した上で、GEIDCOがグローバルエネルギー相互接続ネットワークの構築を全面的に加速し、北東アジア電力ネットワーク相互接続と「一帯一路」周辺国の電力ネットワーク相互接続を進める方針を示している。
中国国家エネルギー局の王暁林副局長は、中国がエネルギーモデル転換の変革を一貫して高度に重視しながら進めていることを明らかにした。中国はここ数年、エネルギー生産と消費の革新に注力しており、各方面で措置を講じ、クリーンエネルギーの開発を促進。クリーンで低炭素のエネルギーシステム建設を加速することで大きな実績をあげた。中国は世界最大のクリーンエネルギー開発国となり、クリーンエネルギーが一次エネルギー総消費量に占める割合は12%に達している。グローバルエネルギー相互接続ネットワーク構築は、中国が国連総会で行った重要な提言で、ビジョンを実現するための大きな支柱となるだろう。