「一帯一路」の建設、中国エネルギー戦略に対する特殊な意義

「一帯一路」の建設、中国エネルギー戦略に対する特殊な意義。

タグ: 中国エネルギー戦略

発信時間: 2016-10-09 16:25:59 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 4. 中国の世界エネルギー市場における発言権を強化、国際エネルギー新秩序を構築

 エネルギーは単純な商品ではなく、エネルギー市場も一般的な意義の市場ではない。これはエネルギーが政治・金融・安全の、余りにも多くの要素に関わるからだ。中国の国際石油市場における発言権は、世界経済における地位にふさわしくない。これには複雑な原因がある。米国などの先進国が歴史的に形成したリーダーシップの要素があれば、石油市場そのものの複雑な要素もある。一帯一路の建設は、新たなエネルギー供給・需要の大構造の形成をけん引し、中国のようなエネルギー貿易・生産・消費大国の発言権と価格設定権を拡大する。

 一帯一路のエネルギー戦略のリスク

 一帯一路の建設には美しいビジョンがあるが、大きな問題と課題に直面している。これは張騫の西部進出、鄭和の遠征が直面した問題よりもはるかに大きく複雑だ。

 地政学的な不安定要素により、一部の沿線諸国の政局が不安定化しており、政策の変動性が高まっている。経済発展水準の不均衡により、市場開放が難しくなっている。政治体制の大きな差があり、民族・宗教の複雑な食い違いが生じている。文化が多種多様で、認識に大きな差がある。一部の国は中国や一帯一路に対して、誤解ばかりか「中国脅威論」「中国環境脅威論」「中国エネルギー脅威論」といった敵対的な態度を持っている。これらすべてのリスクと課題は、中国が一帯一路の建設で必ず直視し、克服しなければならないものだ。

 

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年10月9日

 

 

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