統一標準化される可能性が高い5G
現在、国際標準化機構は5Gの標準化に関する業務を進めている。最初の標準化5Gは2018年に完成する見込みである。5Gネットワークが正式に商用化されれば、その後の様々な情報サービスはこれに基づいて進められることになる。
「計画で進められている標準化5Gは多くの技術的バージョンを持たず、統一された唯一の標準となる見込みであることは特筆に値する」と、中国移動研究院の副院長である黄宇紅氏は述べる。2G、3G、4Gの時代は、様々なバージョンの技術標準があった。たとえば4Gでは、中国が主導するTD-LTEと国外企業が主導するFDD-LTEがあった。しかし産業発展のトレンドからみて、5Gは単一的な標準化になりそうだ。
業界筋によると、中国企業が標準化5Gの策定を主導する力を持てば、中国企業の生産する5Gネットワーク設備、維持管理設備、移動端末などの製品の国際競争力はさらに向上し、欧米市場への大きな足掛かりになるという。「世界にただひとつの標準があってこそ生命力を持つ」と黄宇紅氏は述べる。「独自の標準を作る必要はなく、みんなで国際標準化を支持すべきだ。同時に携帯キャリア企業も市場を牽引していく必要がある」。
黄宇紅氏は、携帯キャリアは5Gの統一標準化を促し、真に競争力と長期的発展能力を持つカギになると述べる。「最初のテスト段階において、チャイナモバイルが積極的にリーダーシップを発揮してくれている。我々は積極的にワーキンググループでテスト業務を行う中、推進グループと共に多くの5Gのキーテクノロジーの検証を行っており、また、多くのメーカーのパートナーと緊密に協力関係を築いている。Massive MIMO、SDN(Software-Defined Networking)、MEC(Mobile Edge Computing)などの技術開発を共同で進めている」。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年10月11日