今回の訪中団に参加するフィリピン工商総会(PCCI)の関係者によると、申請者数はフィリピン政府の計画を大きく上回っているもよう。PCCIの蔡聡妙・終身名誉会長は、両国関係の改善はフィリピン経済界にとって大きなチャンスになると指摘。「フィリピン側は中国向けに豊富な選択肢を準備し、大きく門戸を開き、両国の各分野での協力に期待している」とフィリピン大統領府のマーティン・アンダナー広報部長は述べた。「今回の訪問は両国の対話メカニズム再開を重視している。南中国海問題は両国首脳の対話を妨げるものではない」としている。
ある中国・フィリピン問題専門家は11日、「ドゥテルテ大統領の訪中の最大の意義は、両国が南中国海をめぐる仲裁案を乗り越え、紛争を再び2国間協議のテーブルに乗せることにある」と指摘。フィリピンと米国の同盟も中国に対して緊張が緩み始めた面もあり、中比関係の全面的な改善が近いことを示唆している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月12日