複数のアナリストは、重要経済指標であるPPIにポジティブな変化が現れたことについて、「中国経済自体に大きな強靭性、潜在力、改善余地が備わっていることを示すにとどまらず、中国の安定成長と供給側の構造改革関連政策に成果が上がっていることを反映している」と指摘した。全体としては、この変化は中国経済が一段と安定に向かっていることを裏付けるものに違いないとしている。
国務院参事室の姚景源・特約研究員は、PPIが「前年比でマイナスからプラスに転じた」ことは非常にポジティブなシグナルだとの見方を示した。PPIの持続的低下は2つの問題を招くと指摘。第1は、工業企業の利益水準が制限され、収益低下や赤字に至る場合がある。第2は、投資収益率の低下が投資家の投資意欲減退につながるとしている。
万博新経済研究院の劉哲・院長助理は、「供給側の改革推進と国際商品相場の市況改善などを背景に、PPIは改善が続き、プラスに転じた」と指摘。「これは企業経営者への信頼感と投資意欲の向上につながる」とし、中国の投資環境は今後底入れし安定に向かうとの見通しを示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月17日