WTO(世界貿易機関)は19日、「アメリカの対中反ダンピング措置は、WTOの協定に違反している」との専門家グループの報告書を公表した。商務部条約法律司の責任者はこれに関して「報告書は、中国がアメリカに求めている反ダンピング措置の停止を支持するものだ。アメリカが中国がに課している反ダンピング措置は、対抗措置の対象の選定や税率などの点でWTOの協定に違反していると指摘している。中国はこの報告書を歓迎する」との談話を発表した。
また談話は「アメリカの13項目の反ダンピング措置は、機械・電力設備、軽工業、金属類などを対象としている。年間の輸出額は約84億ドルに上り、中国の貿易の利益に大きく関係している」と指摘。「アメリカがWTOの裁定を受け入れ、誤った精細措置を早期に改め、中国の企業が公平な競争の貿易環境を確保できることを望む」と述べ、今後はWTOの紛争解決運営に従っていくとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月21日