中国では6人に1人が「流動」している。若年層が過半を占め、7割が東部に集中している……。国家衛生計画出産委員会は19日、「中国流動人口発展報告2016」を発表した。中国の都市化の急速な発展が、一般市民の生活に大きな変化をもたらしていることがデータから読み取れる。
同報告のデータによると、2015年の中国流動人口は2.47億人に達し、全体の18%を占めた。6人に1人が流動人口ということになる。
今後10~20年間で急速な都市化が進む中国は、「国家新型都市化計画」を踏まえれば、2020年の時点でも2億以上の流動人口が見込まれると同報告は分析する。
第13次五カ年計画の期間、長江沿い、沿海、主要交通網地域で引き続き人口が集中し、超大都市の人口は増加を続けている。中部と西部の各地域の農民工(出稼ぎ労働者)の省内流動人口率も際立って増加している。