中国新聞社の報道によると、中国最大のロケット生産研究開発拠点が宇宙事業の商業化に向けた新計画を発表した。19日に北京で事業を開始した中国長征ロケット有限公司は、 「宇宙星座」、「宇宙専用車」、「宇宙乗合車両」、「宇宙定期便」などの打ち上げサービスを開始するだけでなく、宇宙観光にも関連している。
中国長征ロケット有限公司の前身は1998年に設立された中国アジア太平洋モバイル通信衛星有限責任公司で、中国キャリアロケット技術研究院に依頼して設立された。同院党委員会の郝照平書記は、同公司は多元的な打ち上げサービスを提供できると説明した。
「宇宙星網」は星座ネットワーク作りにおける顧客のニーズに合わせて、科学的で合理的な荷重の割り当てと組み合わせを選定し、最も経済的な打ち上げプランをユーザーに提供できる。宇宙乗合車両は、現行長征シリーズのロケット打ち上げ任務の余剰運搬能力を利用し、商業化と市場化に向けて性能対価格比の優れた荷重積載サービスを提供する。宇宙定期便は、毎年固定された時間に、原価で低位置打ち上げサービスを実施する。宇宙専用車は、顧客ニーズに沿って、100~1,000 キログラムの専属の迅速な打ち上げサービスを提供する。
郝照平書記は、「今後3年から5年にかけて、新型商業用小型ロケットの研究開発を完成し、準軌道運搬システムの研究開発を展開する。」と述べ、また世界範囲内で製品調達と資源配置を行い、同公司の価値と一致する戦略的な投資家を誘致すると述べた。
「新華網日本語」より 2016年10月23日