中国最大の鉄道車両メーカー、中国中車股フェン有限公司が最高時速600キロの超高速リニアモーターカーの研究開発に着手し、2020年6月にも試験車両の完成を目指していることが25日、同社への取材で分かった。2021年にも完全国産化し、産業化を実現するとみられる。
中国中車によると、今回開発したリニアは海外のリニアに比べ、エネルギー消費を35%抑えられるという。また、技術開発に乗り出した狙いは、国際的な適合性を持つ次世代型中高速リニアのコア技術と基準を確立し、完全国産化と産業化をめざすことにあるとしている。
リニアモーターカーは環境にやさしい21世紀の新たな交通運輸手段とされ、電磁誘導を用いて、磁力の反発・吸引力により車両を浮上させて走行させる。軌道との接触がなく、高速かつ安全、快適で低騒音といったメリットがある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月26日