中国国家発展改革委員会(発改委)は25日の記者会見で、過剰生産能力削減の取り組みについて進捗状況を説明した。
発改委の許昆林副秘書長は、9月より政府首脳が数回に渡り特別会合を開き、協議を重ねていると指摘。部際聯席会議は各地方政府、各部局により有効な措置を実施するよう指導し、生産能力削減の取り組みを着実に推し進めていると述べた。各方面の努力が実り、9月末時点で、鉄鋼、石炭の生産能力削減については年間目標の80%以上を達成し、一部の地域と中央企業は年間目標を前倒しで達成。現在のペースで作業が進めば、国全体の2016年の鉄鋼・石炭過剰生産能力削減の取り組みは目標を前倒しで達成できる見通しだ。
生産能力削減のペースが加速している要因について、下記の通りに分析した。
【1】各地方政府の生産能力削減に向けた取組み強化。
5月に目標責任書を交わし、実施方案を策定してから、各地方政府、各企業は計画・実施を急ぎ、大規模かつ有効な基礎作業を行った。生産能力削減に向けた活動と仕組みの構築を着実に、スピーディーに進めたことで、活動の効果が徐々に表れてきた。
【2】特別監査の実施推進。
国務院第144回常務会議の決定に基づき、部際聯席会議は10の特別監査チームを地方に派遣。市・県・企業の現場での指導監督に深く入り込み、監督・指導を進めた。また、地方政府と企業の現場での問題解決をタイムリーに助け、的確な改善要求と監督を提起、生産能力削減ペースを加速させた。