「中国製造2025」戦略が実施されるにつれ、資本市場の動きが意味を持つものになっている。中国上場企業協会の李小雪副会長は、「スマート製造とロボット産業の上場企業が急増しているが、これらが株式市場の重要な業種になっているのに気付いた。ロボット産業への投資買収のファンドに参与する上場企業が徐々に増えている。海外の先進技術や企業を買う国内上場企業の数も徐々に増えている。上場企業は地方政府の支援の下、ロボット産業の工業団地を建設しており、産業集積効果が生まれつつある」と述べる。
同時に、ロボット産業の発展モデルに関与する上場企業はますます多様化しており、「新松」のように自主開発を通じて迅速に成長したロボット企業もあれば、成熟した国内外のロボット企業を買収する業界外の企業もある。これは2つの主業種を同時に発展させている。また中小ロボット企業やその技術を、株式を通じて買収する業界外企業もある。これは上場企業のプラットフォームを通じて伝統産業のモデルチェンジを促進させるものだ。「これらのモデルに優劣はない。巨大産業の基礎と産業の核心的競争力のモデルチェンジにとって大きなプラス作用をもたらしている」と李小雪氏は述べる。
李氏はまた、「これらの現象やデータから、資本市場は上場企業に対し、資金、ブランド、チャネルといった優位性をもたらしており、上場企業は合理的に資源を差配し、ハイレベルな製造業を囲い込んでいることが分かる。このようなモデルはロボット産業にとって非常に良い試みと言えるだろう」と述べる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年10月29日