第11回中国国際航空宇宙博覧会(珠海航空ショー)の情報によると、北京天驕航空産業投資有限公司と傘下の重慶天驕航空動力有限公司は、「動力皇帝」と呼ばれるウクライナのモトール・シーチ社と共同で珠海航空ショーに出展した。これにより、両者が新たな航空機の動力系統の技術・製品に関する研究開発・製造で協力を強化していくことが明らかとなった。
天驕航空の責任者によると、天驕航空とモトール・シーチ社は2015年に戦略的パートナーシップ協議を結び、人材育成、開発製造などで協力を深め、重慶市両江新区で国家クラスの航空動力産業基地を共同建設している。基地は2015年末に着工し、将来的には、ターボシャフト、ターボプロップ、ターボファンなどを備えた多様な先端的ジェットエンジンの設計・開発・製造・テスト検証・メンテナンス・展示販売を行える業界最先端の航空産業集積地とする計画。
業界関係者は、天驕航空とモトール・シーチ社の提携について、資本と市場の優位性を発揮し、航空動力の開発生産水準の向上につながるとともに、中国のジェットエンジン産業の持続可能な発展にプラスになると指摘。また、製品開発に強みを持つモトール・シーチ社は、中国企業との提携により市場で相互補完的な優位性を実現し、国内・国際市場に一段と競争力のある優れた製品を供給できるようになるとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月1日