中国経済体制改革基金会の宋暁梧顧問は、中国政府がここ10数年にわたって集中的に地域協調発展を促進する重大政策を打ち出したと指摘。なかでも2006年に中部地域台頭促進戦略が始まり、この重点的な地域協調発展政策の実施は、地域間格差が拡大していたトレンドを変え、地域協調発展の基本的な流れを作ったと分析した。ここ10年で中国全土に占める中部地域経済の割合は大幅に上昇。中部地域の台頭は、総合交通運輸ターミナルの建設を支え、現代装備製造とハイテク産業拠点やエネルギー原材料拠点、食糧生産拠点の建設を加速し、黄河流域にある中原大地の活力を喚起した。新時代の地域協調発展を促進するには、地域発展を全国発展のプロセスに取り込み、特定の地域に存在する問題を解決するだけでなく、全国的・全体的・長期的な目標にもとづいて戦略を策定する必要があるとの見方を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年12月8日