中国政府網の情報によると、中国国務院弁公庁はこのほど、「政策的支援による農民の持続的な所得増に関する意見」を発表した。2020年の農民1人平均所得を2010年より倍増させ、農民の持続的な所得増加を目指す方針が「意見」で示された。「意見」の要旨は次の通り。
2020年まで農民の所得増支援策の改善を進め、農業支援・保護制度をより健全化させる。農民就業・創業政策をより改善し、農村資源・資産要素の活力を十分に引き出す。農村保障政策を有力かつ効果的にし、農民の所得の高成長を維持する。都市部・農村部住民の所得格差をさらに縮小し、農民1人平均収入を2010年より倍増させるという目標の実現を確保する。
農業インフラへの投資を拡大する。三農(農村・農業・農民)への財政支援を優先的に行い、農業・農村を国家固定資産投資重点分野として堅持し、支援を緩めない。財政の農業関連資金の統合を拡大し、資金の使用効率を高める。投融資モデルを革新し、財政資金のレバレッジ効果を十分に発揮し、多くの民間資本を農業・農村に向けさせる。財政資金の農業・農村への投入により形成された経営性生産については、各地による各村・各世帯による株式保有モデルの模索を奨励する。村という集団もしくは農家に株式を保有させることで、農民に長期的に利益をもたらす。