新興経済国のブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国を総称する「BRICs」の名付け親で、元英財務省政務次官のジム・オニール氏がこのほど、新華社の特別取材に応じた。オニール氏は米ゴールドマン・サックスのチーフエコノミストとゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの会長を勤めた人物で、世界貿易の分野で高い見識を持つ。
同氏は、「今の時代、中国の消費者のニーズをいかに掘り起こすかが最も重要であり、これが世界経済の成長を牽引し、グローバル化の重要な推進力となる」との見方を示した上で、次のように話した。
中国の消費者に関心を持つのは世界で最も重要なことであり、中国の消費が拡大を続けさえすれば、私は世界経済に楽観的な見通しを持つことができる。
経済指標からは、中国が足元で消費を中心とする内需主導型経済への転換を進めていることがみてとれる。2年前には、中国経済に対する懐疑論者の多くが、中国の投資が減速すれば、中国の消費が急拡大を維持することはできないと指摘していた。だが、中国の消費は10%のスピードで拡大基調を維持、消費支出の対GDP比は増加基調で推移しており、まさに中国と世界が望んだ通りとなった。