(9)海外進出:対外投資で世界に富と雇用機会を創出
2016年に中国の対外投資は急速に増加した。1-9月の対中直接投資は950.9億米ドルだった。対外直接投資は1342.2億米ドルと前年同期比で53.7%増加し、世界の160の国と地域に広がった。中国企業の海外M&A取引額は674.4億米ドルで、67の国と地域の18産業に及んだ。対外請負工事の新規契約額は1478億米ドルのうち、「一帯一路」関連61カ国での新規契約額は745.6億米ドルと50.4%を占め、その進捗と成果は予想を上回る。中国の対外投資は急増しており、世界最大の対外投資国の1つとなったうえ、関連諸国にも大量の富と雇用機会を創出している。
(10)世界経済ガバナンス:世界経済の発展に「中国のプラン」を提起
2016年は中国が世界の経済ガバナンスに全面的に参画する年となった。中国は自国の発展により世界の発展を推進し、「創新、活力、連動、包摂」の世界経済構築に向け「中国のプラン」を提起した。
中国はG20杭州サミットの議長国として多くの意見と行動計画を提起。なかでも「G20グローバル貿易成長戦略」と、「G20グローバル投資指導原則」などの策定を推し進め、グローバル貿易の自由化、投資の自由化、サービスの利便性向上を強力に推進、世界経済の発展に向け進むべき道筋を示した。中国は世界経済のガバナンスに全面的に参画し、中国が提起した理念とプランは国際社会で広く認知され賛同を得ている。中国のプランは世界経済ガバナンスをより公正で合理的な方向に発展させるもので、世界各国の国民に幸福をもたらすものだ。(筆者:胡鞍鋼 清華大学国情研究院院長)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年12月14日