■柱となる改革を堅持:供給側の構造改革を一段と深める
供給側の構造改革を推進することは、経済活動全体を円滑に進めるカギとなる。しかし、供給側の構造改革が直面する複雑な問題は軽視できない。◇過剰な旧式生産能力は物価上昇時に再稼働に動きやすい。◇過剰在庫の削減は大都市と地方都市で情勢が両極化している。◇企業の生産コストは依然として高止まりしている――。
先ごろ開かれた中国共産党中央政治局会議では、2017年は供給側の構造改革推進の深化の年とされた。供給側の構造改革推進を中心に、「三去一降一補」(過剰生産能力の削減、在庫の削減、デレバレッジ、 企業コストの引き下げ、脆弱分野の補強)の5つの課題の実質的進展を推し進める。
2016年の「難題に挑む年」から2017年の「深化の年」へと、供給側の構造改革推進は新たな1年で深まりを見せる。
「供給側の構造改革は現在の経済情勢を解決に導く方案であり、原動力の基盤を需要の刺激から供給側の改革に移すものだ。これは短期で成果を上げるのは難しく、粘り強く戦略的に取り組んでいく必要がある」。中国社会科学院学部委員、国家金融発展実験室の李揚・理事長は、こう指摘した。