中国国家能源局は5日、記者会見を開き、『エネルギー発展「十三五」(第13次5カ年計画、2016-2020年)計画』を発表したと明らかにした。電力や再生可能エネルギーなど14分野の5カ年計画も相次いで打ち出しているという。新華社傘下の経済紙『経済参考報』が報じた。
これまでの5カ年計画と異なり、「十三五」では、供給の確保から効果や利益の引き上げに軸足を移している。2020年までにエネルギー消費総量とGDP当たりのエネルギー消費量の両方を抑制し、標準炭換算で50億トン以下に抑える方針だ。エネルギー構造の最適化を図り、クリーンな低炭素エネルギーをエネルギー供給の柱に据える方針も示しており、うち再生可能エネルギーについては、発電導入量全体の半分に引き上げ、同分野に2.5兆元を投じるとしている。
国家能源局の李仰哲副局長は同日の記者会見で、「「エネルギー消費総量とGDP当たりのエネルギー消費量の両方を抑制する」との方針は、2012年の共産党第18期全国代表大会で示された国策であり、環境保全を謳う「生態文明の建設」を推進するという重点課題でもある」と指摘し、次のように述べた。