「自国の経済社会の発展段階やエネルギー消費傾向の変化などを総合的に勘案し、関係各方面から広く意見を求めた上で、エネルギー発展「十三五」では「2020年までにエネルギー消費量を標準炭換算で50億トン以下に抑える」との方針を打ち出したが、これは『国民経済と社会発展第13次五カ年計画綱要』の方針に沿うものだ。「十三五」期間のエネルギー消費総量の年平均伸び率は2.5%前後と、「十二五」期間(2011-15年)を1.1ポイント下回り、「新常態」のもとでの新たなエネルギー消費傾向に一致する。GDP当たりのエネルギー消費量については、計画目標から推算して、「十三五」期間に15%以上削減すれば、同『綱要』が示した拘束性のある数値目標を達成できる」
エネルギー発展の「十三五」計画では、2020年までに非化石エネルギー消費の割合を15%以上に、天然ガス消費の割合を10%にそれぞれ引き上げる一方、石炭消費を58%以下に引き下げるとしている。数値目標から推算すると、非化石エネルギーと天然ガスの消費量の増加分は石炭の増加分の3倍以上と、エネルギー消費総量の増加分の約68%以上を占める。
「十三五」計画では、2020年までに水力発電の設備容量を3.8億キロワット(揚水発電所の4000万キロワット分を含む)に引き上げるほか、風力発電を2.1億キロワット以上に、太陽光発電を1.1億キロワット以上に、バイオマスエネルギー発電を1500万キロワットに、地熱発電利用を標準炭単換算で4200万トンに引き上げる。