世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)が17日、スイス東部のダボスで開幕し、中国の習近平国家主席が同日、基調演説を行なった。
世界経済が本格的な調整局面に入る中で行われた、グローバリゼーションの支持を訴える習主席の演説は、国際社会に強い印象を残し、世界の有力メディアもこれを大きく報じた。
米ワシントンポストは、ワシントンDCある有力シンクタンク、ピーターソン国際経済研究所のフレッド・バーグステン前所長の話として、「中国は世界経済を率いるリーダーとしての責任をこれまで以上に多く担っている」と評価した。同じくワシントンDCにあるシンクタンク、米戦略国際問題研究所(CSIS)の話として、「米国で強まる保護主義や英国のEU離脱問題などで世界経済の先行き不透明感が強まる中、習主席の演説は世界経済の安定成長に希望をもたらした」と報じた。
ニュース専門チャンネルの米CNNは、習主席の演説は「強い中国」をアピールするものだったとした上で、「中国の指導者はまたとない歴史的な機会を捉え、この会議でスターのような存在感を示した」と強調した。