ここ数年、中国人の生活水準が日々向上するのにともなって、「大量買い」がバージョンアップし、消費水準も徐々に上昇している。「国際商報」が伝えた。
米コンサルティング大手のマッキンゼー・アンド・カンパニーはこのほど中国44都市の18歳から65歳までの各年齢層の消費者1万人を対象に対面調査を行い、「2016年中国消費者調査報告」を発表し、「中国の消費者は近代化の方向へとバージョンアップしている」との見方を示した。
南京大学商学院の呂偉教授は、「経済の下方圧力が大きく、消費者の所得の伸びが鈍化していることから、消費者は新たな要求を出すようになった。コストパフォーマンスの高さ、健康的な中味、優れた製品デザインやショッピング体験などだ。これらはいずれも消費バージョンアップの重要な特徴だ」と指摘する。南京農副産品物流センターの言宣会長は、「以前は手に入らなかったが、今では所狭しと並ぶようになったものにチリのサクランボ、米国のオレンジ、オーストラリアのロブスター、ノルウェーのサーモン、チュニジアのザクロなどがある。消費のバージョンアップは時間や空間の制限を徐々にうち破り、春節(旧正月、今年は1月28日)の『舌先の選択肢』がより豊富になっただけでなく、品質が高く、特色があり、健康的な有機栽培の中級・高級食品がより好まれるようになった」と話す。