春節になると、中国人は親戚や友人を訪ねて新年のあいさつをする。ここ数年は、一家で出かけてゆっくり過ごすという人が増えており、春節旅行が年越しの新たなトレンドになりつつある。休日旅行市場の規模が拡大を続け、消費に対する旅行の牽引作用が顕在化している。旅行予約サイト・携程旅行網の予測では、今年の春節連休期間に中国人の海外旅行者は世界174カ所を訪れ、平均滞在日数は9日、総消費額は140億ドル(約1兆5746億円)に上り、タイ、韓国、日本が最も人気があったという。
個人の消費が物質的な消費や基礎的な消費から、精神的な消費、質を重視する消費へと変化している。消費の新トレンドを迎えて、一連の新たなビジネスモデルも生まれた。主な新トレンドとして次の3点が挙げられる。
▽トレンド1
ますます多くの人が新たな収入の道を意識的に探すようになり、時間、空間、智恵、使用していない物などを持ち寄って分け合い、そこから利益を生み出そうとしている。「シェアリングエコノミー」(共有経済)が徐々に人々の心に浸透し、新しい消費習慣を育成しつつある。