近頃、日本企業が相次いで今年度第3四半期(10-12月)の決算報告を発表している。その結果、喜ぶ人もあれば嘆く人もありとさまざまだ。鴻海の買収を受け入れてから1年を経たシャープは純利益が42億円になって赤字から黒字への転換を達成した。ソニーは各分野の収入が前年同期に比べて軒並み減少した。人民網が伝えた。
▽シャープは2年ぶり黒字
シャープが発表した3四半期決算(16年4月1日から12月31日までの9カ月)によると、第3四半期には純利益42億円を達成し、9四半期ぶりに黒字となった。16年度全体の業績予想は373億円に上方修正された。鴻海の買収から半年後、鴻海集団の郭台銘会長は「2年で黒字化させる」との約束を果たしたといえる。
鴻海傘下の富士康に買収されたシャープは、構造改革を急ピッチで進めており、第4四半期(1~3月)には「反攻」に転じる構えだ。売上高を伸ばすだけでなく、8K技術や有機ELディスプレーといった新興技術の研究開発や投資を絶えず強化する方針で、ヘルスケア産業などの新規事業の取り組みも加速させている。