▽ソニーの利益は84%減少
ソニーはシャープほど順調ではない。決算によると、第3四半期の営業収入は2兆4千億円、純利益は196億円だった。営業収入はそれほど減少していないが、株主に帰属する純利益が大幅に減少し、同約84%も減少した。純利益の急減は映画分野に足を引っ張られたことが大きく影響しており、映画分野は同期に約9億2千万ドル(約1032億5千万円)の損失を出している。ソニーの説明では、映画分野の営業利益の減少は主に9億6200万ドル(約1079億7千万円)の非資金調整項目を加味したためとしている。
決算によれば、ソニーの同期の営業収入は7%減少して2兆4千億円となり、為替変動の影響を大きく被ったという。
またソニーは通年の業績予想を下方修正した。理由として、1989年にコロンビア映画を買収したことを受けて、映画分野で9億6200万ドルの評価減があったことを挙げている。