(3)プラットフォームの90%が閉鎖に追い込まれ、業界内でプラットフォーム同士の買収合併が相次ぐとみられる。
中国銀行業監督管理委員会(銀監会)と工業情報化部(工信部)、工商行政管理局は2016年11月28日、共同で『インターネット貸借情報仲介登録管理ガイド』を発表し、これ以前に開設されたP2Pプラットフォームに対し、地方の金融当局による分類に基づいて再度登録申請を行うよう指示した。
一方、データによると、現在までに登録されたプラットフォームは全体の1%にも満たない状態だという。このことから、年内に90%以上のプラットフォームが閉鎖・淘汰に追い込まれるほか、業界内でプラットフォーム同士の買収合併が相次ぐであろう。
(4)ネット金融業界全体が経営モデルの転換期を迎えるとみられる。
2017年は業界全体でモデル転換の動きが顕著になるとみられるが、特に当局による規制が強まるなか、大半のプラットフォームはこうした規則に則った改善を行うだけの力が伴わず、経営モデルの転換を図らざる得なくなるであろう。
(5)IT技術を駆使した新金融サービス「フィンテック」が大きく成長するとみられる。
2017年は当局による規制が強まり、企業間の競争が熾烈化するなか、プラットフォーム各社は新たな成長モデルを模索せざるを得なくなるであろう。独自の強みを活かし、競争力を強化する必要がある。ブロックチェーン(分散型台帳技術)、ビッグデータのリスク管理や信用調査などに注目が集まっていることからも、IT技術の成長がネット金融業界の今後の成長のカギとなるであろう。(作者:91投資•91衆創空間•91金融創業者兼董事長兼CEOの許沢瑋氏)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年2月17日