ニューエコノミーはいま、S字曲線の発展加速の段階にあり、中国の産業が世界に追い付き追い越そうとする好機に差し掛かっている。新たな科学技術がまだ充分に成熟していないうえ、急速な変化の途上にあるため、産業のドミナントデザインと技術標準の形成も不十分だ。先進国が中国と同じように技術発展の不透明性に向き合っても、特段の優位性は無い。今後、中国が低コストのイノベーション、整った産業基盤、巨大な市場規模を武器に、新たな科学技術のブレークスルーを実現し、新産業の市場を育成する可能性は十分にある。中国はその時、世界の科学技術の「追走者」から「同行者」へ、さらには「トップランナー」となる。そして新標準、新産業に関する発言権が強まり、主導権を握ることになる。(筆者:李暁華、中国社会科学院工業経済研究所研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年2月17日