『経済参考報』の記者によると、「天然ガス利用推進の加速化に関する意見」(以下、意見)はすでに意見公募が終わり、間もなく発表される見通しだ。河北省、河南省、山東省などの地方政府も相次いで、天然ガスを含む価格改革指導意見や天然ガス利用発展計画を立案・発表している。
中国では大気汚染の防止・解消が厳しく、エネルギーシステム改革も控えるなか、今年は天然ガスに関する新政策が集中的に発表される見通しだ。政策は以前に比べ天然ガス改革措置に重点が置かれ、2017年は天然ガス価格基準の整備、石炭から天然ガスへの移行準備、石油から天然ガスへの移行に関する補助と税制優遇策、重慶市・江蘇省・上海市・河北省などの石油天然ガスシステム改革試験の奨励などが検討される。
高効率クリーンエネルギーとして天然ガスの魅力はかつてないほど大きくなった。公式統計によると、経済成長の減速や価格優位性の後退などが影響し、2014年から中国の天然ガス消費量の伸びは大幅に下がり始め、2015年には10年ぶりの低水準まで落ち込んだ。2015年の2度にわたる価格改革や、石炭から天然ガスへの移行の取り組みが開始によって、2016年の天然ガス消費量は2240億立方メートル前後に上り、9.3%伸びた。