「中国の国有企業改革は、いくつもの坂を越えなければならない険しい道がある重要な段階に入った。着実に改革を深化させ、改革による恩恵を広げる必要があり、特に重点分野とキー部分で早期の進展とブレークスルーが求められる」。国有資産監督管理委員会(国資委)の肖亜慶主任は、第1回中国企業改革発展フォーラムでこのように話した。今後は、国有企業の株式制度改革の重点的な推進、企業制度改革の全面的な完成を目指し、各種投資家による株主の多様化を図り、グループレベルでの株主改革を進める方針だ。
中央企業責任者大会の開催に続き、肖亜慶主任は改めて2017年国有企業改革のロードマップを示した。2017年の改革は、企業株式の混合所有制改革の継続をはじめ、柔軟で効率的な経営システムの確立、供給側構造改革の強化、資本管理を中心とする国有資産監督管理の機能見直し、国有企業群の建設強化など5つの課題に取り組む。
記者によると、第1弾の重点分野混合所有制改革の試験企業が定められた昨年以降、中央企業子会社10社では従業員持株制度や混合所有制改革の試験が一定の成果をあげた。国資委の計画をみると、今年は「十項目改革試験」企業の自主的な改革権限を拡大し、一部の企業グループでは、二級・三級企業での大胆な試験的取り組みを加速する。改革のプロセスについて肖亜慶主任は、混合所有制改革を突破口とし、ガバナンスの改善、インセンティブの強化、主要事業の飛躍、効率性向上の要求を通じ、電力、石油、天然ガス、鉄道、民営航空、電気通信、軍需などで実質的な進展を図ると説明した。