ドイツのバーデンバーデンで開催されていたG20財務相・中央銀行総裁会議が18日、閉幕した。中国はこの日、G20参加国に向け、世界の貿易と投資を促し、保護主義に断固として反対し、開かれた体制の有効性を維持すべきだと訴えた。
今回の会議はドイツが議長国になって初めての財務相・中央銀行総裁会議である。世界の経済情勢と、強靭で持続可能な、そしてバランスのとれた包容力のある枠組み、アフリカ投資の促進、国際金融の枠組み、国際課税、金融部門の発展と監視および世界の安定といった議題が話された。深く効果的な議論をした結果、広い共通認識が形成された。7月に開催されるG20ハンブルクサミットの良好な土台となった。
会議では、世界経済は引き続き回復しているが、そのペースは理想を下回り、下方リスクが残るとの認識となった。また2016年のG20広州サミットにおける一連の重要政策の合意を再表明したほか、様々な重要議題が積極的進展をみせた。経済の強靭性を高める一連の原則に合意した。「アフリカ投資促進」のアジェンダでは、民間部門のアフリカ投資を推進する。国際金融の枠踏みをさらに完備させると共に、越境資本流動の分析とリスク管理の強化の重要性が強調された。国際課税協力を引き続き継続し、納税回避や利益転移への対応業務を強化する。