中国国家統計局が27日に発表した工業企業の財務データによると、2017年1-2月の全国の一定規模以上の工業企業の利益は前年同期比31.5%増加した。伸び率は2016年12月から29.2ポイント拡大、2016年全体に比べて23ポイント拡大した。
複数の専門家は、2016年は石炭、鉄鋼など余剰生産能力を抱える産業の「生産能力削減」、供給の引き締めが製品価格の急回復につながり、工業製品価格全体を押し上げたと指摘。これが1-2月の工業企業の収益回復の主因だとしている。
国家統計局工業司工業効益処の何平・処長は、「現在の工業企業の利益は伸びを取り戻しており、生産加速、価格上昇、コスト費用低下が企業の利益成長を加速させている」と指摘し、「なかでも、製品価格の上昇による貢献が大きい」という。17年1-2月の生産者物価指数(PPI)は前年同期比で7.3%上昇し、伸び率は16年12月から1.8ポイント拡大した。うち、2月は7.8%上昇と、単月で2008年以来最大の伸びとなった。