「万得資訊」のデータによると、3月のドル指数は0.79%下落したが、これが米ドルで計算される外貨準備高のうち非米ドル通貨の価値を押し上げた。
FRB(米連邦準備制度理事会)が3月中旬に利上げして以降、利上げの見通しが予想より後退したため、ドルは下落が進んだ。さらに市場がトランプ大統領の進める経済政策に不信を持ち始めたことから、ドルは弱含みが続いている。
他方で人民元の動きは依然として安定している。「万得資訊」のデータによると、昨年に7.02%下落して以降、今年に入ってからの対ドル人民元レートは反発が続き、1月と2月のオンショア価格はそれぞれ1.03%、0.13%上昇した。3月は0.33%の小幅下落だった。 また、FRBが3月に利上げしたことで、中国の中央銀行も2回連続で市場介入による通貨の引き上げを行い、中国とアメリカの利率差を均衡させると同時に、人民元を支えた。