具体的な理由として次の4点が上げられる。
(1)地理的優位性。雄安新区は北京と天津で2等辺三角形を形作り、北京からの距離は105キロメートル、天津からは105キロメートル、河北省石家荘からは155キロメートル、同省保定からは30キロメートルの距離となっている。
(2)交通アクセスの良さ。雄安新区は東に大広高速道路、京九鉄道、南には保滄高速道路、西には京港澳高速道路、京広旅客専用線、北には栄烏高速道路、津保鉄道などの幹線交通が走っている。北京、天津、石家荘、保定との間で30分通勤圏を基本的に形成できると同時に、北京の新空港からは約55キロメートルの地点にあって、空港という優位性も備わり、ハイエンドなハイテク産業の発展ニーズを十分に満たすことができる。
(3)優れた生態環境。雄安新区は華北大平原で最大の淡水湖・白洋淀を擁するほか、漕河、南瀑河、萍河、南拒馬河など多くの河川が地域内を流れている。
(4)開発レベルの低さ。雄安新区にあたる範囲内の人口密度は低く、建築物は少なく、移転が少なくてすむ。核心エリアの管轄下の人口は10万人に満たず、北京の1コミュニティほどの規模だ。開発建設が可能な土地が豊富にあり、建設プランを立てやすい一方で、一定の都市の基礎的条件が備わっている。