ゾンビ企業が日本経済の活力を奪う

ゾンビ企業が日本経済の活力を奪う。

タグ: 日本経済

発信時間: 2017-04-19 18:03:12 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

株式会社東京商工リサーチがこのほど発表した統計結果によると、2016年度の日本国内での企業破産件数は前年度比3.5%減少の8381件だった。8年連続で低下し、26年ぶりの最低も更新した。これと同時に、東京証券取引所のデータをみると、同期に取引を行った上場企業約4千社のうち、破産した企業は1つもなかったことがわかる。

日本政府はこれを「アベノミクス」の成果と喧伝するが、アナリストの多くはそうした見方をしていない。アナリストたちは、日本のゾンビ企業への対応が力不足で、淘汰されるべき企業が速やかに市場から撤退していない状況を反映するにすぎない、との見方を示す。

前回、上場企業の「破産ゼロ」を記録したのは1990年のこと。当時の日本経済は過熱状態にあり、国内総生産(GDP)の成長率が5.5%に達したが、今はわずか1%を維持する程度にすぎない。東京商工の分析によれば、株式市場の安定、簿外資産の価値拡大だけでなく、大規模な金融緩和政策の下での超低金利、融資がたやすく受けられることが破産企業減少の原因だ。経済協力開発機構(OECD)の報告では、政府が経営状態のよくない企業を過剰に支援するため、ゾンビ企業は破産することなく、企業の再編が遅れる。こうした資源の分配の誤りによって、成長性のある企業が十分な投資を受けられなくなり、日本の潜在的な経済成長率は低いままなのだという。

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