日本貿易振興機構(ジェトロ)は昨年上半期、上海市で調査を行いデータを公表した。上海現地のコメの小売価格は、1キロ当たり7−34元となっているが、日本産のコメは99元にものぼるというのだ。日本のコメは別のコメよりも美味しいというのだろうか。
税関のデータによると、中国のコメ輸入量は2012年に、前年の58万トンから4倍以上の235万トンに激増した。輸出量は前年より半減し、わずか28万トンとなった。中国はコメ輸出国からコメ輸入国になり、この状況は2016年まで続いた。
しかし記者の調べによると、中国に輸入されるコメの原産国には、タイ、ベトナム、インド、日本が含まれる。多くの輸入米の小売価格は国産米と大きく変わらず、1キロ当たり10−15元となっている。しかし日本米は1キロ70元以上で取引されている。
北京市朝陽区の大型スーパーでは、「瀛之光」という銘柄の日本米が販売されていた。2キロの袋で198元、つまり1キロ99元の計算になる。このコメは日本で、1キロ当たり12−38元で販売されている。