税関のデータによると、中国が輸入する日本米は2016年に375トンに達し、輸入額は145万ドルにのぼった。中国商務部と国家発展改革委員会が昨年発表した輸入米の割当量は532万トンで、日本米が占める割合は1万分の1未満だ。輸入額により計算すると、日本米の1キロ当たりの輸入価格は3.87ドル、人民元換算で約26.7元だ。
日本米の価格が吊り上げられている部分を把握するため、毎日経済新聞の記者はコメ販売業者を偽り連絡を取った。通販サイトにより、記者は日本米を卸売する北京企業と連絡し、営業担当と話をした。同社が主に取り扱っているのは「瀛之光日本大米 全農JA寿司料理新米2キロ詰め」だ。これは記者がスーパーで目にした日本米と同じ銘柄だが、価格は1袋198元ではなく125元だった。
この担当者は「毎月の受注量が500袋を超えれば、1袋95−100元で販売し、送料も無料にする。受注量が特に多ければ、さらに値下げも可能だ。当社の輸入米は通常、各地の代理店に販売される。そこから小売店に至るまで、3回以上は値上げされる」と話した。